株式投資関連の本

[株式投資の勉強におすすめの本⑥]「1問1答株ドリル」

今回は「1問1答株ドリル」という本を紹介します。

成長株投資の銘柄分析をしているけど自分のやり方が合っているか不安だ

銘柄分析をする際、一度はこう思ったことがあると思います。

この本はキャピタルゲインで資産を築くことに成功したやり方が書いてあります。また、クイズ形式になっているので今の投資知識が合っているかの確認にもなります。

興味がある人は是非、最後まで読んでいってください!

「1問1答株ドリル」について

著者 遠藤洋
値段 1650円
ページ数 223ページ
「1問1答株ドリル」

この本は小型株(時価総額300億以下の会社)がどういう条件を満たしていれば株価が上がるのか。というのをクイズ形式にした本です。

内容は5章に分かれており基礎から応用といった構想になっており初心者から上級者まで勉強できるようになっています。

  • 超基礎編 小型株集中投資の超基礎知識
  • 基礎編 小型株集中投資 成長株の見つけ方
  • 中級編 小型株集中投資 売り・買いの考え方
  • 上級編 3年で10倍になる株の見つけ方
  • 応用編 株情報を深堀りする方法

著者の遠藤洋さんは大型株(トヨタなど)より成長する期待の高い小型株集中投資で資産を築いた投資家です。

コラム等は記載はされておりませんが、この本の他にも3冊ほど書籍を出されております。

「1問1答株ドリル」で学べる事

小型株について

小型株の特徴は以下の3点です。

  • 時価総額300億円以下
  • 大型株より成長性が高い
  • 成長性が高いので銘柄について調べる熱意が高くなる。

小型株は成長性が高い反面、流動性リスクもあるので注意が必要です。

株式指標の復習

PER、PBRについてちゃんと説明できますか?

  • PERは低ければ割安
  • PBRは1以下だったら割安

確かにそうですが、なぜ割安なのか。を人に説明できるようになっておきましょう。

なんとなく理解している人は多いと思いますがいざ問題に出されると意外にわからなかったりします。

時価総額と市場規模について

時価総額50億円と100億円ならばどちらの方が成長性はあるか。

時価総額だけなら50億円と考えがちですが、市場規模を考慮すると結果は大きく変わってきます。

この後の感想に内容を詳しく書いてあります。

「1問1答株ドリル」がおすすめな人

キャピタルゲインを狙って株式投資をしている人

値上がりする企業の特徴や決算資料説明等の解説が書かれている本なので、キャピタルゲインを狙っている人はおすすめです。

株価上昇を判断するには色んなモノサシが必要ですが、この本を読むと銘柄分析をする際の新しいモノサシを手に入れれます。

「1問1答株ドリル」がおすすめでない人

キャピタルゲイン狙いではない投資家

キャピタルゲインを狙ってない人にはおすすめはしません。

例えば、高配当投資家はここまで詳しく分析をする必要はないです。

高配当投資には高配投資の分析があるので、それに特化した本を読んで勉強する方が時間の節約にもなるのでおすすめはしません。

「1問1答株ドリル」の感想

勉強になった所が2つあります。

  1. 卵はできるだけ1つの籠に盛ろう。ただしどの籠に盛るかは死ぬ気で考えよう。
  2. 時価総額と市場規模の関係

大抵、1つの籠に盛るな。と言われますが資産を増やしたいのであれば1つの籠に盛った方が近道という事が書かれています。

銘柄分析をしっかりと行い、自分が納得できる銘柄選んで投資をしようというのがよくわかりました。

また、同じ業界なら伸びしろがある時価総額が大きい企業より少ない企業のほうが伸びしろがある。

これは何となくわかりますが、時価総額が低い企業を選び投資すればいいのか。と言うとそうではなく時価総額が低くても、市場規模に大きな差があると伸び率が変わってきます。

今回は外食業界(25兆円)と学習塾業界(9700億円)を例に出していますが、それぞれの業界の小型株がトップ10に入った時点での差が10倍ほど変わってきます。

実際に計算してみます。

学習業界の場合

学習塾業界9位は「幼児活動研究会」で時価総額約140億円です。

これに時価総額50億円の企業が9位まで食い込んできたら時価総額の伸びしろは3倍程度になります。

外食業界の場合

外食業界10位のくら寿司は時価総額1300億円規模です。

これに時価総額100億円の企業が10位のまで食い込んできたら時価総額の伸びしろは13倍程度になります。

こういう風にみると、時価総額と業界規模の関係がわかると思います。

また、初心者がこの本を手に取り勉強となるとちょっと難しい所もあると思いますが、ある程度知識が付いてきた方はこの本読んで自分の投資する判断は間違っていないか。株式指標はちゃんと説明できるか復習するのに適しています。

また、小型株を探すのに適しているのは四季報で、四季報は日本の上場している企業全てが載っているのでこれから10倍株を探すのには欠かせない本です。

いきなり四季報読むのは辛い。ハードルが高い。

と言う人は、四季報を読むのが楽しくなる本、四季報の読み方を教えてくれる本もレビューしているのでよかったら参考にしてください。

[四季報の見方がわかる本①]世界一楽しい!会社四季報の読み方

続きを見る

[四季報の見方がわかる本②]会社四季報の達人が教える10倍株100倍株の探し方

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「1問1答株ドリル」のまとめ

今回は1問1答株ドリルについて書いてきました。

まとめるとこんな感じです。

  • 株式投資についてどのぐらい知識が付いたかが試せる。
  • 過度な分散投資はせず、自分が納得できる銘柄を1つ見つけ投資する
  • 時価総額が低いから伸びしろがある。ではなく市場規模も確認する。

高配当投資とは違った見方の投資本です。

10倍株を探したい。という方は是非読んでみてください。

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